2011年1月7日金曜日

『あっと驚く船の話』(大内建二)はホントに驚く!

下田のさる大船長がブログでお奨めになっていたこの本:
歴史上の海難事故29件の経緯と原因を徹底的に分析した本です。ほとんどが信じられないような人間的ミスによるもの。特に船長が無能であったことが多い。とても為になりますよ。


先を急ぐあまり海図に書かれていた暗礁を無視して座礁したケース(メデューサ号)、灯台の灯色の白と赤を勘違いして岬にぶつかったケース(アトランティック号)、譲り合いをしたつもりが結局衝突に繋がったケース(アイランド号)、勘と経験を絶対視して電波灯台の信号を無視したばかりに海岸に突っ込んでしまった米国駆逐艦隊(デルフィー号ほか)、時間厳守の国鉄マン本能が無理な出港に結びついた青函連絡船事故(洞爺丸)、船長が自分が酒を呑みたいばかりに未熟な三等航海士に巨大タンカーの操船を任せたために世紀の原油流出事故を引き起こしたケース(エクソン・ヴァルデズ号)等など。

とにかく面白いこと請け合い。勉強になります。

僕らに出来る特に重要なことは、せめて海図をちゃんと頭にたたき込んでおくこと。古い海図は家に持ち帰ってヒマがあれば出来るだけ細かく見るようにしよう。

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