2011年1月4日火曜日

昔、松崎村は小さな海辺の寒村だった!

永岡治『伊豆水軍』からの抜き書き:
海賊土豪たちが根拠地としていた入江は、どこもさして大きなものではない。文明3年(1471)の時点で、

松崎村  戸数20  人口127
雲見村  戸数 7  人口 45

と、記録された古文書がある。人口の半分が男で、そのまた半分が老人や子供だったとすると、松崎沢谷城主渡辺氏の配下は3,40人ぐらい、雲見上ノ山城主高橋氏のそれは10人前後だったという計算になる。
いざイクサとなると成人男子は全員動員されたらしい。しかも手弁当で。

雲見ではこんな川柳が残っている由:
丹波殿女房質に御出陣
丹波殿質札ぶらさげ御出陣

(丹波殿とは領主高橋丹波守のこと)
今も昔も、家計のやりくりはたいへんなのだ。

現在の松崎町の人口は8000人。人口減に危機感を持つ人もいるが、人口が減っているのは日本中どこでも同じ。昔の松崎に較べれば「大発展」しているのだから、大いに自信を持っていいのではないか。

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