2011年7月4日月曜日

伊豆こそ「海事都市」にならないものか?

商船三井会長の芦田昭充氏が日経「あすへの話題」でこのようなことをおっしゃってる:
日本一の海事都市 商船三井会長 芦田昭充:日本経済新聞: "今治は付近の市町村との合併とともに今治海事都市構想を打ち出した。

ここを拠点とする造船業で日本の30%を超える船舶が建造され、今治船主は外航、内航とも日本一で、外航では日本商船隊の約3割を保有している。今治は日本最大の海事都市である。

昔から今治周辺は日本海運の中心であり、中世には村上水軍の拠点の一つであった。村上水軍は一般には海賊といわれるが、日本一の高い操船技術を持っていたことは間違いなく、それを支える造船技術が地元にあったということだろう。

今治の取り組みがさらに成功し、地域活性化の一つのモデルケースになるよう願っている。"
同じようなことが伊豆でも言えるのではないか。日本で最初に洋式帆船を建造したのは戸田の船大工だし、伊豆の水軍も村上水軍と同じく高い操船技術を持っていた。船舶関連の産業もたくさん存在した。過去の日本の沿岸航海における下田港の重要性はいうに及ばず、いまだに下田港は東西ヨットの交流地点として圧倒的な存在感を持っている。松崎の岡村造船所は日本で使われるカッターをほぼ独占的に建造している。東北で被災した海上保安庁の巡視船ははるばる安良里までやって来て補修中だ(安良里のヤードはそれだけ競争力があるのだろう)。

「観光」や「ご当地グルメ」もいいけれど、こういった視点から地域興しを考えるのも、勇ましくていいな。

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